前回に引き続き、手術当日の話です。
とうとう私の順番になりました。
でも心は落ち着いています。相部屋の人がいたおかげで、手術に向かう様子を知ることができたのもよかったのかもしれません。
前回の記事はこちら
看護師さんに呼ばれて手術室へ。点滴も持っていく。
いよいよ順番が来ました。前回書いたように、手術の時間はかなり遅れています。
手術室の大きな扉を入ってみると、そこはまだ待機する場所でした。
すぐ隣の部屋が本当の手術室で、相部屋だった人がまだ入っています。
私が入るまではまだ時間があるようで、看護師さんがそばについていてくれました。
実は手術については先生からまだよく聞いていなかったこともあって、このときとばかり看護師さんに聞いてみました。
一番聞きたかったのは、手術後の見え方についてレンズの調整はどうやるのかということです。
今回の手術は左目だけなので、右目は今までの視力のままです。右目は裸眼だと0.1は見えません。左目が見えすぎるとアンバランスになってしまってかえって辛くなります。
なので、「手術する左目はおそらく右目と同じくらいか、あるいは右目より少し良いくらい、つまり0.1が見えるくらいにするのだろう。」
と勝手に思っていました。それくらいであれば、裸眼のままで手元で本を読んだりすることができるからです。このことについてはいつかの診察で先生と話したのかもしれません。
いろんなサイトで書かれている単焦点レンズか多焦点レンズかなんて話題はなかったような気がします。有無を言わず単焦点レンズです。
「手術後に視力をどれくらいにするかよく聞いてなかったのですが、レンズってどうやって調整するんですか?」
「先生がちょうどよい具合に調整してくれますよ」
結局、レンズ調整については先生がちゃんと準備して患者さんの視力に適するように調整するようです。
あとは、「わたしは4番目なのですが、このあと手術する人も2人いるんですか?」とか。
残りの2人は宿泊での手術入院だそうです。おそらく家に帰れないか、明日通院できない人でしょう。
ほかにもたくさんたくさん質問したのですが、忘れてしまいました。質問に付き合ってくれた看護師さん、どうもありがとうございました。
前の人の手術が終わり、いよいよ手術室の扉がひらいて私の番になりました。
手術室に入ったらまず麻酔の注射。あとはどうなる?
前の人が車いすで出てくるのを待って、入れ替わるように手術室に入りました。
看護師さんたちは10人くらいはいます。手術前に今日のスタッフのリストは見せてもらっていました。
いろんなサイトでは、歯医者さんの椅子のようなところに座って、リクライニングで倒れる手術台があるように書いてありましたが、ここの手術台は通常の平らな手術台です。
まずそこにあおむけに寝ました。心電図を図る器具をつけたり、準備を整えたりすると、いよいよ先生が目の前に麻酔の注射を持って現れたのです。注射の針はとても長くカーブしているものでした。正直びっくりしました。
ここからは読まない方がいい人は読み飛ばしてください。気分が悪くなるかもしれません。
左目の手術であることを確認して、「麻酔をするので右上の方を見てください」といわれました。
その直後ブスッと来ました。下の瞼から針が入ったようです。
自分の手に力が入りましたが、麻酔が終わったら手の力も抜けました。
あとは顔の上に何かかぶせて、おそらく目の部分だけ出ていたのでしょう。
手術中は、照明の3つの明かりがずっと見えているだけでした。この記事のタイトル画像の写真のようなものです。
水晶体を取ったり、新しい水晶体を入れたりするときに、光の見え方やピントの度合いが変わっているのがわかりました。最後は3つの光の見え方がちょうどあったようなときに手術終了となりました。
手術の間、意識ははっきりしていて、まわりの声は聞こえるし、体に力が入ったり抜けたりの繰り返しでした。
なんと表現したらよいかわかりませんが、終わってみるとかかった時間は20分くらいのようでした。順調な時間です。
手術が終わったら30分くらいで着替えて帰ってよい。
車いすで病室に戻ったら、相部屋の人は着替えて帰る準備をしていました。
もう大丈夫だったのでしょう。帰った後は私だけが部屋に残りました。
左目にはギッターと呼ばれる金属製の眼帯をしています。もちろんガーゼ付きです。
しばらく休んだあとは私も着替えて、窓口でタクシーを呼んでもらって帰りましたよ。
家では妻が待っていてくれました。
その日は風呂には入れません。というか、お風呂は1週間は入れません。何日目からだったか、首から下だけのシャワーだけになります。髪も1週間洗えません。
とにかく今日は体をふくだけです。顔はウエットシートのようなものでさらっと拭くだけです。
いろんなサイトには、どうりで夏の手術はしない方が良いと書いてあったわけですね。
暑いのに風呂もシャワーもだめですから。
さて、明日は通院治療です。
さっさと寝ましょう。
つづく
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