【完結編】地元の青年の神ナビに救われた!リゾートしらかみ運休からの大逆転劇

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それではごゆっくりとご覧ください。

秋田と青森の県境を過ぎ、碇ケ関ICを右手に見ながら、「高速使って大鰐弘前ICまで行ってください」と言うのをあきらめた私は、もうタクシーの運転手さんの言うがままに任せることにしました。

この区間だけでも高速道路を使えば、弘前発16時15分の普通列車に間に合ったのかもしれません。
でももういいのです。

新青森駅で乗る「はやぶさ34号」に間に合えば。

目次

弘前駅東口で2人目が降車、タクシーはいよいよ終盤へ

弘前は、つい最近まで私の子どもが大学生活を送っていた場所なので、道には少し土地勘があります。
大鰐弘前ICを過ぎ、どこかで左に入り、片道1車線の道を北上して弘前大学のそばを通れば、弘前駅の西口に出るルートです。

しかし、そのルートでは到底、新青森駅の時間には間に合いそうにありませんでした。

そんなとき、弘前に入ってから、東能代から同じタクシーに乗っていた青年が意外にもイニシアチブを取ってくれたのです。

その青年は浪岡駅で降りる予定。つまり地元の方だったのです。

「大鰐弘前ICを過ぎたら、そのまま国道をまっすぐ行きましょう」とか、
「弘前駅に行くには、次の信号を曲がってください」と、弘前の野球場を過ぎたところで運転手さんに的確な指示を出してくれました。これには本当に助けられました。

私は弘前駅の東口には行ったことがなく、実際どのルートで向かえばいいのか迷っていました。
さらに、駅を出たあとに国道7号に戻るルートも分からず、少し不安だったのです。

本当にありがたかったです。あの青年の存在がなければ、間に合わなかったかもしれません。

弘前駅東口(「城東口」というそうです)では、この日スーパーホテル弘前に宿泊するという会社員の方が降車しました。
スーパーホテル弘前には私も泊まったことがありますが、「西口で降りればもっと近いのに、東口で降ろしてしまって申し訳ないな…」と、心の中でお詫びしながら見送りました。

タクシーの運転手さんがトランクから会社員の方の荷物をおろしている間、青年が「見たことのない料金が出てますよ」と驚いた様子。
なんだろうと思ってメーターを見ると、なんと「3万5千円」 という表示が出ていました。

こんなに長距離をタクシーで乗ったのは、確かに初めてです。
このあと青森まで行ったら、いったいどこまで金額が伸びるのか……。
JR東日本さん、東能代駅の駅員さん、タクシー代を負担していただいて本当にありがとうございます。

地元青年と2人きり、裏道ルートで新青森駅へ

さて、次の目的地は浪岡駅。
すると先ほどの青年(これから“お兄さん”と呼びます)がこう言いました。

「自分は浪岡駅に停めてある車で帰るだけなので、先に新青森駅に行って、その帰りに浪岡駅で降ろしてもらえれば大丈夫です」

なんと素晴らしい提案でしょう!

ここから車内は、お兄さんと私の2人だけ。自然と会話も増えました。
地元の方ということもあり、いろいろと話してくれたんですよね。

国道7号線はずっと拡張工事をしているそうで、今どこまでが4車線になっているとか、どちらの車線を走るとスムーズかなど、詳しく教えてくれました。

お兄さんのご家庭では、リンゴと米を作っているそうで、さすが弘前市らしいなと感じました。
ただ、稲刈りはもう終わったとのこと。

私の実家(宮城)ではこれから稲刈りなので、「青森は宮城より稲刈りが早いんだ」と新たな発見。
おそらく、リンゴの収穫と重なる時期なので、稲刈りは早めに終わらせてしまうのかもしれませんね。

浪岡を通り過ぎながら、「ここで寄っていたら間に合わなかっただろうな」と、内心ヒヤヒヤ。

途中、「峠の茶屋」 という蕎麦屋さんの前を通った際、お兄さんがこう教えてくれました。

「ここの蕎麦も美味しいんだけど、草だんごの方が売れてるんですよ」

グーグルマップの口コミなどを見ると、蕎麦屋としての営業は11時から。
草だんごは朝9時から販売しているようで、つまり 9時〜11時の間が“草だんごタイム” なんですね。
次に通る機会があったら、草だんごもお蕎麦もぜひ味わってみたいと思います。

また、「鶴ヶ坂」 という地域を通過した時、以前訪れた「鶴の舞橋」のことを思い出し、
「青森って“鶴”がつく地名が多いんですか? 鶴の舞橋ってきれいな橋がありますよね」と尋ねると、

「あれは青森の人はあまり行かないですね」

と笑って答えてくれました。

国道7号線はこの辺りでは1車線。けれど渋滞もなく、タクシーはスムーズに進んでいきます。

町が見え始めたあたりでお兄さんが、「ここを右ですね」とまたナビゲート。
運転手さんもそれに従い、右に折れて裏道を進んでいきました。

「ここを行けば、新青森駅にちょうど着くんですよ」

とのこと。

裏道に入り、町並みが出てきたものの、なかなか駅は見えてきません。
発車時間が近づき、さすがに不安がよぎってきたそのとき——

突然、ぬっと新青森駅が現れたのです!

新幹線の高架をくぐってすぐ、タクシーは左折。駅の入り口近くに乗り付けてくれました。
私は皆さんにお礼を言い、急いでタクシーを降りました。発車まで 残り10分を切って いたタイミングでした。

いやー、まさに危機一髪。
弘前のお兄さん、本当にありがとうございました!

新青森駅では、トイレに行く時間くらいは残っていたので、少しだけゆっくりできましたよ。

あとから気づいたのですが、タクシーの料金メーターを確認しなかったのだけが心残りでした。

想像では5万円くらいかな・・・。

海が見えなかったリゾートしらかみ、それでも最高の旅

今回は、とんでもないアクシデントに見舞われました。
リゾートしらかみの全線制覇は達成ならず。

とはいえ、海側の座席は取れていなかったので、「次回のお楽しみ」として残しておくことにしましょう。

これからの季節(11月〜1月)の大人の休日倶楽部パスでは、16時以降になると海岸線は暗くてほとんど見えないかもしれません。

次に乗るなら、来年の6月か9月。
あるいは、今回乗車したリゾートしらかみ3号ではなく、

  • 秋田発8時19分の「リゾートしらかみ1号」
  • 青森発8時9分の「リゾートしらかみ2号」

あたりにすれば、明るい時間帯に海岸線を楽しめそうです。

とはいえ、冬の海は荒れてるし、寒いし……

朝早いリゾートしらかみに乗るには宿泊する必要があるし。

やっぱり、2026年度の大人の休日倶楽部パスまで、楽しみは取っておくのがいいですね。

旅は、思い通りにいかないからこそ、忘れられない記憶になるのかもしれません。

長い旅にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。
この旅に関わってくれたすべての方に、感謝します。

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