私はそばが大好きで、山形県によく蕎麦を食べに行きます。こんどはどこに行こうかとグーグルマップで蕎麦店をさがしていると、ふとしたきっかけで新潟県の「へぎそば」という単語を見つけました。
地元の人が書いたものと思われる口コミで、「子供の頃から食べ慣れた蕎麦です。個人的には世界一旨い蕎麦です。布海苔の繋ぎの独特な喉ごしで年越し蕎麦も小嶋屋さんでした。お店の方の接客も相変わらず優しくて私には最高の蕎麦屋さんです。」とありました。なんだか読んでいて涙が出てくるではありませんか。それで、ここの蕎麦を絶対食べてみたいと思いました。
6月の「大人の休日倶楽部パス」の利用期間がやってきて、これを使って新幹線で行けば、それほど疲れずに新潟まで行けるので、この機会に行ってみようと思いました。18,800円でJR東日本管内の新幹線・在来線・一部の私鉄が乗り放題になる切符です。お得な切符どころではありません。仙台から大宮、越後湯沢、ほくほく線で十日町と乗り継ぐと、新幹線指定席料金を含めて17,000円の料金です。これだけで元が取れます。その後、十日町からほくほく線で直江津、妙高はねうまラインで上越妙高と乗り継いで、北陸新幹線と東北新幹線で仙台まで日帰りで帰ってきました。このコースは20,000円の料金がかかります。往復トータルで37,000円かかるところを、18,800円で行ってきたのです。信じられないくらいお得ですよね。
大人の休日倶楽部パスは、50歳以上の大人の休日倶楽部会員が使える切符です。十日町から帰ってくるときには、直江津駅で時間があったので駅の周辺を散策しました。直江津は鉄道の町らしく、「直江津D51レールパーク」なるものが駅のすぐ近くにあるということなので行ってみましたが、次の開園日は7月27日(土)とまだまだ先の日でした。毎日ではなくときどき開園するようです。直江津駅の作り方も特徴があって、駅の中を歩いてみるだけでもとても楽しい気分になりました。連絡通路が豪華客船「飛鳥」をイメージして作られています。どうですか?行ってみたくなりますよね。あなたもぜひ大人の休日倶楽部に入会して鉄道の旅を一緒に楽しみましょう!
へぎそばを食べた感想
へぎそばを食べる前は、山形の蕎麦が一番美味しいと思っていました(今でもそうですが)。山形の蕎麦は食感やそばつゆの味が良く、「おいしいのが当たり前」なのです。しかし、へぎそばを食べてからは蕎麦の食感の違いや味に敏感になったように感じました。
特に印象に残っているのは、へぎそばの腰の強さとつるっとした食感、そして風味の豊かさです。他の蕎麦とは一線を画す味わいで、これまでの蕎麦に対する考え方が大きく変わりました。蕎麦好きなら一度は食べてみる価値がありますよ!特につるっとした滑らかな食感と風味が格別です。
へぎそばの良いところ
普通は蕎麦のつなぎに小麦粉や自然薯が使われることが多いのですが、越後十日町のへぎそばには、つなぎとして青森県産の高級布海苔が使われています。これが独特の食感と風味を出してくれるのです。まず感じるのは、普通の蕎麦にはないつるっとした食感です。
普通の蕎麦は、噛むと柔らかくねっとりした食感だったり、逆に腰が強くて硬すぎる食感だったりして、ちょうどよい食感の蕎麦になかなか出会えません。しかし、ここ越後十日町の蕎麦は、布海苔が入っていることもあって、ツルツルした食感があり、蕎麦の硬さも絶妙で、腰が強く、しかも柔らかすぎず、噛んだときに歯にまとわりつかないという最高の食感を得られます。
山形の蕎麦と比べてみると、へぎそばは腰の強さやつるっとした滑らかな食感が優れていると思います。
へぎそばのデメリットと対処法
へぎそばに不満な点は特にありません。強いて言えば、新潟県の十日町市周辺でしか食べられないことです。もっと全国にもへぎそばを提供するお店が増えるといいのですが。商品自体も高すぎるということはなく、値段も妥当だと思います。
へぎそばがおすすめな人、おすすめできない人
美味しい蕎麦を探している人は、ぜひへぎそばを食べた方がいいです。私も、山形・長野・福井など、美味しくて有名な地域の蕎麦を食べてきましたが、越後十日町のへぎそばは、それらの地域に勝るくらいの美味しさです。また、旅をしながら美味しいものを食べてみたい人にもおすすめですね。
逆に、蕎麦アレルギーがある人はもちろん避けた方がいいです。また、布海苔やみりんに注意が必要な人も控えた方が良いでしょう。そばつゆにはみりんが入っていることがあります。
へぎそばと類似商品の比較
へぎそばの「へぎ」について調べてみると、「剥ぐ(へぐ)」からきており、木を剥いだ板で作った折敷(おしき)のことです。そのため、そばが「へぎ」に盛られていないと「へぎそば」にならないのですが、私が訪れた店では、さまざまな定食やセットメニューがあり、「へぎ」に盛られていないメニューもありました。蕎麦自体の味わいが楽しめれば、「へぎ」に盛られているかどうかはあまり気にしなくてもいいのかもしれません。
へぎそばと似た商品として、山形の「板そば」があります。板そばは、板で作られた四角い大きなお盆に蕎麦が広げられて出てきます。蕎麦自体は「田舎そば」という、ごつごつしたような黒めの太い蕎麦が特徴です。
また、蕎麦の「盛り方」で似ているものとして、長野県の「ぼっち盛り」があります。戸隠そばが有名で、一口くらいの蕎麦の束をくるんと丸く折り返して5~6束並べます。へぎそばの並べ方は、長野の蕎麦よりも盛り方が美しいと感じました。へぎそばは、端の部分までひねりを利かせて重ねて並べており、その姿はまるで「海の波が踊るように」盛り付けられている。これが美しいのです。
私が訪れた店は「越後十日町 小嶋屋本店」で、注文したそばが美しく盛り付けられていて、見た目からも美味しさが伝わってきました。グーグルマップの口コミを見ると、似たような店名の蕎麦屋さんが十日町市や新潟県内にあるようですが、私はほくほく線を利用して十日町駅から近いこの店を選びました。駅から10分ほど歩きますが、とても美味しい蕎麦屋さんだと思います。駅のすぐ近くにもいくつかの蕎麦屋さんがあり迷いましたが、「越後十日町 小嶋屋本店」はおすすめです。
よくある質問
Q1. へぎそばはどんな味なのか、普通の蕎麦とどう違うのか?
A1. へぎそばは布海苔が練りこまれていることで、つるっとした食感と風味が普通の蕎麦とは全く違います。ほんのり緑がかった色をしているのも特徴です。歯切れが良く、腰の強さも程よいです。
Q2. へぎそばってどこにあるの?
A2. 新潟県十日町市周辺で食べられるお店が多いです。
Q3. へぎそばは高いの?
A3. 値段は妥当で、美味しさと美しさを考えれば納得の価格です。
まとめ。新しい食感と風味を楽しむならへぎそば!
へぎそばは、普通の蕎麦とは違う、新しい食感と風味を楽しめる素晴らしい蕎麦です。新潟県を訪れる際にはぜひ試してみてください。特におすすめは十日町市にある店です。ほくほく線や飯山線に乗って行くので、行く機会はなかなかないかもしれませんが、新潟県を訪れるときは外せない一品です。
それから、最初に書いた口コミで、越後十日町 小嶋屋本店の接客について「優しい」と書いてありましたが、本当にそうでした。アルバイト店員の教育もとても丁寧で、店員の1人の方がずっとアルバイト店員を見守っているという感じでした。お客さんに対する配慮も、「そんなに気を使ってくださらなくてもいいのですよ」と言いたくなるくらい丁寧で優しい応対でしたよ。
へぎそばを食べることで、心も体もリフレッシュできました。今回は「ほくほく線に乗ってへぎそばを食べに行く」という目標が達成されたので大満足です。あなたも一緒に食べてみましょう!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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